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ウイルスチェックなどセキュリティ対策推進~ドコモAOL事業説明会


代表取締役社長 山川 隆氏
 ドコモAOLは、2003年9月以降に関して事業戦略説明会を開催した。

 説明会では冒頭、同社代表取締役社長 山川 隆氏は「テレビCMなどの広告費に予算を大量に割り当てていた2001年とは異なり、最近はAOLが何をやっているのかわからないという声が聞こえるようになってきた。ADSLやFTTHなどやっているのか? AOLクライアントはどうなっているの? などの質問も多い」と、同社の広報政策の転換と、それに伴ないユーザーにとって必要な情報が的確に伝わっていない現状を語った。

 ドコモAOLでは、こうした状況を打破するために、ユーザーへのサービス強化を重点に2002年から準備を進めてきたという。プレミアム課金を開始し、迷惑メール対策や無料ウイルスチェックなどのセキュリティ対策を推進。また、2003年7月からは「これまでの独自ネットワークを廃し、ADSLやFTTHとの接続性の高いフルIPネットワーク網を構築」(ネットワーク部ディレクター 藤田伸一氏)し、BフレッツやフレッツADSLなどのブロードバンドサービスを開始。「サービス、プロダクトが第一。また、アメリカ本国とは異なる日本向けサービスの充実を図った」(山川氏)という。

 続いて、「ウイルスチェックサービスで複数アカウントを利用した場合は、他事業者に比べてドコモAOLが安くなる場合がある」と20M超ADSL事業者各社の一覧表を示した。ウイルスチェックをした上で、2つ以上のアカウントを同時に利用する場合、ドコモAOLが通常料金と同じ4,280円であるのに対し、2アカウント利用時のODN、Yahoo!BB、@nifty、BIGLOBEではいずれもその価格を上回る。3アカウント利用時では、DION、So-netも4,500円を超える価格になる。

 山川氏によると、「メール容量もブロードバンドに対応した」という。ドコモAOLでは受信可能な1通当たりのメール最大容量は16MBで、メールボックスに保存できる容量は最大16GB。100ページを超えるPowerPointのファイルも無理なく送信できるという。

 このほかにも、「らくらくワンナンバー」として、ダイアルアップ接続に全国一律のアクセスポイントを用意。PHS定額データ通信サービスの「@FreeD」(NTTドコモ)や「Air H"」(DDIポケット)にも順次対応しているほか、iモード対応端末向けコミュニケーションアプリ「AOL メールプラス」を配信。今後はFOMAなどにも対応し、NTTドコモとともにFMC(Fixed Mobile Convergence)を進めていく。

 9月末にも、AOLクライアントを利用しないWebベースサービスを導入する方針だ。メールとメッセンジャー機能を統合したコミュニケーションツール「AOL Communicator」を活用する。また、2004年第1四半期には、海外で展開しているBlogサービス「AOLジャーナル」日本版の提供も検討しているという。


Webベースサービスのイメージ。ドコモAOLのWebサイトや「AOL Communicator」からログインする サービス・ロードマップ

会場は都内飲食店 各業務の担当役員、マネージャーも登場

関連情報

URL
  ドコモAOL
  http://www.jp.aol.com/


( 鷹木 創 )
2003/09/10 21:20

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