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ウイルス対策のメールフィルタがトラフィックを倍増させる〜ウイルス研究者が指摘


 Sobig.Fなど、最近のコンピュータウイルスが大量のメール送信により世界中のトラフィックを増大させていることは周知の事実だが、この状況をさらに悪化させているアンチウイルス企業が存在するとアイスランドの著名なウイルス研究者Fridrik Skulason氏が指摘した。Skulason氏はアイスランドのアンチウイルス企業FRISK Software Internationalの代表を務め、アンチウイルスソフト「F-PROT」の開発者でもある。

 Skulason氏が指摘するのは、「あなたはウイルスに感染しています」などのいわゆる「ウイルス警告メール」を送り付けてくるメールフィルタのことだ。

 Sobig.Fなど最近のウイルスの多くは「From:」欄のアドレスを詐称するため、こうしたメッセージのほとんどは的外れであるにも関わらず、何も知らない無実の人々のメールボックスを溢れさせ、余計な不安を駆り立てている。さらに現実にはメールフィルタがSobig.Fを受信するたびに同じメールを送り返すため、全体的にはメールトラフィックを倍増させており、問題を大きくしていると指摘する。

 一部のメールフィルタはウイルスを受信するとFrom:アドレスにウイルス警告メールを送信するようデフォルト設定されており、あるメールフィルタにいたっては設定にたった2つの選択肢しかなく、ウイルスが送信されてきたFrom:アドレスにウイルス警告メールを送信するか、それとも受信者にそのまま通すことしかできないのだという。

 Skulason氏はこうしたお粗末なメールフィルタの改善策として2つの選択肢を挙げている。1つはFrom:アドレスを詐称するウイルスを識別し、From:アドレスを詐称しないウイルスに対してのみウイルス警告メールを送信すること。もう1つは、ウイルス警告メールを一切送信しないことである。また、到着する全てのウイルスメールのFrom:アドレスに対してウイルス警告メールを送信する仕様であってはならないと指摘している。


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URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.f-prot.com/news/gen_news/open_letter_10sept2003.html


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2003/09/11 11:38

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