調査会社の米IDCは10日、モバイルユーザーの無線LAN(Wi-Fi)製品利用に関する調査報告書「Mobile Usage Patterns 2003」をまとめた。家庭における利用は34%であったのに対して、職場での利用は27%に止まっていることがわかった。
調査は、IDCが組織するMobile Advisory Councilのパネル2,500人以上を対象に行なわれた。家庭内で家族や友人と無線LANを共有するパーソナルホットスポットは増加しているという。一方、公衆のホットスポットに対する期待は依然として高いものの、ユーザーが希望する利用金額とは差が存在する。モバイルユーザーにもっとも利用されているホットスポットは、コーヒーショップなどだった。また、大学では日常的にホットスポットが利用されていることもわかった。
IDCによれば、Wi-Fiの利用は職場よりも家庭の方が進んでいるという。同社副社長のRandy Giusto氏は、「低価格化が進む無線LAN製品が家庭内でのWi-Fi利用を促進しているのに対して、今日の経済状況では、多くのIT企業にとって無線LANの導入は優先順位が低い」と分析している。
関連情報
■URL
プレスリリース(英文)
http://www.idc.com/getdoc.jhtml;?containerId=pr2002_08_15_151636
関連記事:出張族にとってWi-Fi利用がビジネスのアドバンテージに~米Intel調査
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/09/10/408.html
( 岡田大助 )
2003/09/12 12:21
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