米Microsoftは、9月11日に発見されたばかりのRPCSS脆弱性「MS03-039」やウイルス「Blaster」が利用する脆弱性「MS03-026」の修正プログラムを適用しているかどうかをチェックできるツール「Scanner for MS03-026 and MS03-039 Patches」をリリースした。現在同社Webサイト上からダウンロードできる。
ツールでは、RPCSS脆弱性「MS03-039(KB824146)」やSlammerが利用する脆弱性「MS03-026(KB823980)」の修正プログラムを当てているかどうかを調べることができる。DOSプロンプトからツールを実行し、チェックしたいIPアドレスの範囲を指定すると、当該IPアドレスを対象とした調査が可能だ。対応OSは、Windows Server 2003/XP/2000。
実際に調査を行なうと、IPアドレスごとに2つの修正プログラムが当たっている(patched)か、当たっていない(unpatched)かが表示されるため、適用されているかどうかは一目瞭然だ。いずれの脆弱性も、攻撃者が悪用することによって任意のコードが実行できてしまうため、Microsoftは深刻度“緊急”として警告している。したがって、修正プログラムが当たっていない場合には、早急に対応する必要がある。
また同社では、DCOMやRPC脆弱性を緩和するためのツール「DCOM Vulnerabilities IPSec Mitigation Tools 2.1」を公開した。これはIPSecフィルタリングにより、DCOM脆弱性などが利用するポートの遮断などを行なうものだ。利用時にモードを選択することによって、どのポートを開く(利用する)かを選ぶことができる。対応OSは、Windows Server 2003/XP/2000。
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チェックツールを実行したところ。IPアドレス毎にパッチが適用されているかどうかが表示されているのがわかる。
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緩和ツールを立ち上げたところ。目的別に1~6のモードが用意されているようだ
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関連情報
■URL
「Scanner for MS03-026 and MS03-039 Patches」(英文)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=13ae421b-7bab-41a2-843b-fad838fe472e&DisplayLang=en
「DCOM Vulnerabilities IPSec Mitigation Tools 2.1」(英文)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=d5d9b402-ed79-4ab4-8db2-2d25e0b8d2ea&DisplayLang=en
関連記事:WindowsのRPCに任意のコードを実行されてしまう深刻な脆弱性
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0717/windows.htm
・ 「MS03-039」脆弱性を悪用するウイルスが作成されるのは時間の問題(2003/09/12)
・ Windows RPCSSに任意のコードが実行される脆弱性「MS03-039」(2003/09/11)
( 大津 心 )
2003/09/12 13:02
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