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ユニバーサルワークス、全都道府県サイトのバリアフリー度を調査


「Webアクセシビリティ調査」において、最高評価を獲得した神奈川県の調査結果
 有限会社ユニバーサルワークスは、全国47都道府県すべての公式サイトについて、バリアフリーの度合いなどを調査する「Webアクセシビリティ調査」を実施し、調査結果を同社Webサイトで公開した。無料で閲覧できる。

 障害を抱える人や高齢者なども使いやすいWebサイトとする「Webアクセシビリティ」が注目される中、都道府県の公式サイトがどの程度配慮しているかを調査。調査結果を「音声化対応」「操作性」「可読性」「レイアウト」「汎用性」の5要素からなるレーダーチャートとして発表した。

 調査は、各都道府県の公式サイトを対象とし、9月9日から15日にわたって行なわれた。ユニバーサルワークス独自のチェックリスト(50項目)に沿って、全盲の視覚障害者などユニバーサルワークスのテスターが実際にWebサイトにアクセスして確認、別途定めた採点基準によって採点を行なった。

 調査結果では、神奈川県の公式サイトが最高評価を獲得。情報バリアフリーに関するガイドラインが明確に示され、ガイドラインに沿ったサイト制作が着実に行なわれている点が評価された。一方、鹿児島県の公式サイトは最も低い評価となった。トップページを含むサイトの大部分でALT属性の設定がないなど、音声ブラウザへの対応度が低いのが原因だ。

 なお、この調査は、サイト内におけるグラフィックデザインやコンテンツの質については調査対象外となっており、あくまでWebアクセシビリティに関わる部分のみが調査対象となっている。また、ユニバーサルワークスでは、静岡県73市町村に限ったアクセシビリティ調査も8月18日から31日にかけて行なっており、こちらの調査結果も9月1日からWebサイトで公開されている。


最低評価となった鹿児島県の調査結果。音声ブラウザを考慮していないサイト構成が原因だ すべての都道府県について調査結果が公開されている

関連情報

URL
  「Webアクセシビリティ調査」の調査結果
  http://www.u-works.co.jp/jichitai/index.html
  関連記事:総務省、Webアクセシビリティチェッカー「ウェブヘルパー1.0」を公開
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0520/webh.htm
  関連記事:富士通、Webアクセシビリティ指針を策定、同社サイトにも導入
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0624/fujitsu.htm


( 釜谷 建 )
2003/09/19 15:40

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