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独著作権法改正の波紋〜私的利用とは?


 独著作権法改正が先週施行となって以来、その影響が独国内で話題になっている。これは、今回の改正は「第1ラウンド」であり、今後予定されている第2次改正では「私的利用」に関する概念が大幅に変更される予定であるためだ。しかも、法改正の趣旨が浸透するには時間がかかるというやっかいな問題も孕んでいる。

 独政府もこのことを認識しており、今週は、Brigitte Zypries法相が法改正の趣旨および今後の問題点を国内に伝播させるために東奔西走したという形だ。毎日のように、独法務省のサイトでは、著作権法改正に関するプレスリリースを発表したり、各地でセミナー、シンポジウムなどが開催されている。

 私的利用については、従来のアナログ著作物の場合は複製品には品質の劣化があった。しかしデジタル著作物の場合は、品質が劣化せず、オリジナルと同じ品質の複製物が世界に出回る危険性があるという前提で私的利用を考える必要がある。従って今後は、私的利用を防ぐようなハード的手段を導入する必要も出てくる。

 このように、理解が難しく落としどころが難しい問題が、まさしく「私的利用目的の複製」と言える。法改正の「第2ラウンド」というべき今後の改正では、私的利用にかなりの制限をかけることが目玉となっている。特にネット上のデジタル著作物の場合、コンテンツ複製を禁止でき、その利用を個人目的にのみ制限でき制御できるるような技術を導入することが原則的に義務付けられるようになるという。これに関しては、技術開発に目処がつくかどうかも問題となっている。

 第2改正は2004年半ばを予定しており、今後独国内で活発な議論が行なわれることになりそうだ。


関連情報

URL
  ニュースリリース(独文)
  http://www.bmj.bund.de/ger/service/reden_und_interviews/10000795/?sid=f8a92671c7b0fc0a21c2913e3b552430
  Bundesgezetzblatt(独文、PDF)
  http://www.bmj.bund.de/images/11650.pdf


( Gana Hiyoshi )
2003/09/19 18:24

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