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ナカヨ通信機、暗号通話機能を搭載した「盗聴防止IP電話機」開発


暗号通話を示す赤いランプとともに、ディスプレイにも「CRYPT」と表示される
 ナカヨ通信機は24日、SIP対応のIP電話機に暗号通話機能を搭載した「盗聴防止IP電話機」を開発したと発表した。RSAとDESを用いて二重に暗号をかけることで、インターネットを経由するIP電話でも盗聴やなりすましを防止できるという。

 盗聴防止IP電話機は、同社がすでに商品化しているIP電話機「DATAGATE IP Phone」のモディファイ版として開発したもの。DESでセッションを確立するための秘密鍵をまずRSAで交換し、そのセッション鍵を使って音声データをDESで暗号化する仕組みだ。盗聴防止IP電話機同士であれば認証サーバー不要で自動的に暗号通話が可能で、暗号化処理にともなう音声の遅延も、通常のIP電話機に近いレベルに抑えられているという。今後、RSAとDESの組み合わせに加えてAESも採用するほか、その他の暗号方式もソフトウェアで書き換えられるようにする予定だ。

 盗聴防止IP電話機は大きさが175×238×130mm(幅×奥行×高さ)で、10BaseT/100Base-TXのEthernet端子を搭載。外観は、既存製品のDATAGATE IP Phoneとほぼ同じだが、暗号モードでの通話時に赤いランプが点灯する点などが異なっている。出荷時期、価格はともに未定で、IP電話における暗号通話のニーズをふまえながら検討する。


関連情報

URL
  ナカヨ通信機
  http://www.nyc.co.jp/


( 永沢 茂 )
2003/09/24 16:19

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