ソースネクスト、インドのウイルス対策ソフトなど1,980円シリーズ拡充

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ソースネクスト、インドのウイルス対策ソフトなど1,980円シリーズ拡充

　ソースネクストは29日、1,980円シリーズを拡充し、アンチウイルスソフト「ウイルスセキュリティ2004」や表計算ソフト「Lotus 1・2・3」を順次発売すると発表した。また、今後一部のソフトで、「自動インストール機能」を導入することを明らかにした。

1,980円でファイアウォール、ウイルス駆除、情報漏洩対策を実現

ソースネクスト代表取締役社長の松田憲幸氏

　今回発表された「ウイルスセキュリティ2004」は、ウイルス対策などのセキュリティ対策が可能な個人向けソフト。10月30日からダウンロード販売を、11月14日から店頭で販売を開始する。対応OSはWindows XP/2000/Me/98。1,980円のパッケージのほか、2人のユーザーで利用できる2ユーザーパックや、バックアップソフト「Acronis True Image Personal」とパックになった製品も発売する。いずれも価格は2,980円。

　同ソフトは、不正侵入を防御するファイアウォール機能、メールやネットワーク経由で侵入するウイルスを検知する機能、個人情報ブロック機能など、低価格ながら通常のウイルス対策ソフトの機能を搭載。ウイルス定義ファイルの自動更新や受信したメールの自動スキャン、ソフト自体のアップデートプログラム自動更新などの機能も備えている。

　また、「既存のソフトではウイルス検知後、“どうしますか？”とユーザーに操作を求めるが、ウイルスセキュリティ2004では、自動的に“駆除しておきました”というメッセージだけを表示する」（ソースネクスト代表取締役社長の松田憲幸氏）と説明。インターフェイスも初心者向けに配慮したとしている。

　なお、ウイルスセキュリティ2004の開発元は、インドのK7Computing Private社。ウイルス定義ファイルの供給方法などの詳細は明らかにされていないが、「東京にウイルス対策室（仮称）を設置した。定義ファイルもすぐに供給できる体制を構築しているところ」（ソースネクストドットコムグループマネージャーの武石英之氏）とし、後日改めて発表するとした。

　さらに、ソースネクストの販売するウイルス対策ソフト「マカフィー」との併売については、「（どちらを買うべきか）迷わないような広報活動を行なっていく予定」だと前置きした上で、「『McAfee.com ウイルススキャンオンライン』などのマカフィーシリーズの方が若干上級者向け。今回は、初心者でも利用しやすいものを用意した。ニーズに合わせて購入して欲しい」と説明した。

　1,980円シリーズではこのほか、IBMの表計算ソフト「Lotus 1・2・3」や、データの10段階圧縮保存、分割保存が可能なバックアップソフト「Acronis True Image Personal」、米国国防総省の規格に準拠したデータ消去ソフト「Acronis DriveCleanser Personal」を10月31日に発売する。対応OSはいずれもWindows XP/2000/Me/98となっている。


ウイルス駆除時の画面	説明も簡単に

松田社長、「PCソフトをもっと簡単・簡便に」

自動インストール時のサンプルイメージ。秒数が表示される

自動インストール機能のロゴ

　松田社長は、「DVDビデオや音楽CDでは、セットしただけで映像や音楽を楽しめるが、パソコンはインストールが難しい。6～10回のクリックが必要だ」とし、実際に「Microsoft Office」のインストールを実演しつつ説明。インストールの手間がPCソフトのユーザー離れを起こしていると強調した。

　ソースネクストの調査では、インストールがうまくいかなかったユーザーが66.0％、そのうち「何回も“次へ”ボタンをクリックすることが面倒だ」と感じたユーザーは60.2％に達しているという。同社では対策として、CD-ROMを挿入すると必要最低限の操作でインストールが完了する「自動インストール機能」を導入。当初、新製品のウイルスセキュリティ2004と従来からの「特打」シリーズに採用。今後は、教育系ソフトや年賀状ソフト、デジカメソフトなど新製品、現行製品を問わず導入していく方針だ。

　続いて、PC業界はゲーム業界と異なり、ソフト市場が小さいことを指摘。ソフト購入への障壁として、価格が高いこと、購入場所が少ないこと、存在自体を知られていないこと、インストール難しいことを列挙。これに対してソースネクストのソフトは、「価格は1,980円で、コンビニなどでも購入できる。また、ボブ・サップをイメージキャラクターに起用し、PCソフトの知名度を向上させた」とし、さらに「新機能の自動インストール機能でライトユーザーを取り込んでいく」という。加えて、「市場は1兆円規模へ成長する」との見解を示し、「PCはスイッチ入れてもすぐ使えないという勝手の悪さがありながら、これだけ売れている。ソフトが売れて使い勝手が向上すれば、業界全体にもいいのでは」と自信をうかがわせた。

　「6月からスタートした1,980円シリーズは、9月中に100タイトルを達成した。これから、ウイルスセキュリティ2004、LOTUS 1・2・3、Acronis True Image Personal、Acronis DriveCleanser Personalなどをラインナップに加えていく。また、販売店舗もパソコンショップだけでなく、コンビニやカフェなど年内に全部で15,000店舗を目指し、ユーザーの幅を広げて行きたい」と意気込みを示した。


製品ラインナップ	低価格、簡単・簡便などをキーワードにさらなる拡販を推進

関連情報

■URL
　ニュースリリース
　 http://www.sourcenext.info/sp/press/030929_autoinstall.html
　製品情報（ウイルスセキュリティ2004）
　 http://sec.sourcenext.info/

・ソースネクスト、McAfee.com製品の出荷は2004年1月28日まで継続（2003/09/24）

（鷹木創）
2003/09/29 18:19

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