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ぴあ、携帯電話などを使った電子チケットサービスを10月に商用化 |
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電子チケットぴあは、無料の新会員制度「＠ぴあ会員」に登録することで利用可能。登録すると、会員ごとにチケットの保管場所となる「デジタル・セキュリティ・ポケット（デジポケ）」がデータセンター内に用意され、購入したチケットはまずここに保管される。これを必要に応じて携帯電話やICカードにダウンロードし、会場に設置される読み取り端末で認証する仕組みとなっている。ユーザーはチケットの発券や郵送の手間が省けるとともに、イベント主催者にとっては直前までチケットを販売できるメリットが、会場運営者にも来場状況をリアルタイムで把握したり不正入場を防止できるメリットがある。 携帯電話は今のところ、赤外線通信機能を標準搭載したNTTドコモの504i、504iS、505i、FOMA2051、FOMA2701、FOMA2102Vシリーズに対応。チケットはiアプリ内に最大7枚までダウンロードしておくことができ、ディスプレイに会場や座席データを表示して確認することが可能だ。ぴあでは今後、赤外線通信対応の機種があれば、他のキャリアにも拡大していきたいとしているほか、2004年度にも登場するとされている非接触ICチップ内蔵の携帯電話への対応準備も進めているという。 ICカードは、NTTコミュニケーションズ（NTT Com）が発行する「電子チケット機能付きセーフティパス」に対応する。なお、セーフティパスの利用には発行手数料500円、年会費1,000円（2004年3月31までの申し込み者は無料）が必要となる。パソコンを使って電子チケットをダウンロードする際に使うICカードリーダ／ライタも無料で配布される。 電子チケットぴあの利用料は、チケット1枚あたり210円だが、映画などの安価なチケットについてはチケット代金に含まれるかたちとなり、別途発生しない。決済は、クレジットカードまたはNTT Comの電子マネー「ちょコム」に対応する。なお、デジポケに保管してあるチケットは、携帯電話などにダウンロードして利用するほか、紙で発券してもらうことも可能だ。ただし、郵送してもらう場合は1件あたり600円、チケットぴあ店頭もしくはファミリーマートに設置された端末「Famiポート」で発券する場合は1枚100円が必要となる。
電子チケットぴあに対応する会場端末「デジゲート」は当初、東京都内の映画館14館をはじめ、日本武道館、中野サンプラザ、新宿LOFT、東京ドーム、横浜国際総合競技場、幕張メッセほかのホール、ライブハウス、スタジアムなど約40カ所に常設またはイベントごとにスポット設置する。赤外線通信と非接触ICカードの読み取り機が搭載されており、チケットの認証のほか、座席位置への案内なども示されるようになっている。 ぴあではこのほか、「電子クーポンぴあ」のサービスも電子チケットぴあと同時に開始する。購入した電子チケットに連携するかたちで近隣の飲食店のクーポンや映画のパンフレットの割引券などをデジポケに配信するもので、チケットの譲渡時にもセットで流通する仕組みだ。まずは銀座、渋谷、新宿、池袋、上野の各エリアが対象となる。ユーザーの行動と連鎖しているということで、同社がNTTドコモと行なった実験では、配信したクーポンに対して10～20％の反応があったという。 関連情報 ■URL ＠チケットぴあ http://t.pia.co.jp/ NTT Comのニュースリリース http://www.ntt.com/NEWS_RELEASE/2003NEWS/0009/0929.html 関連記事：電子チケットサービスの新会社「ぴあデジタルライフライン株式会社」設立 http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0808/piadigital.htm 関連記事：ぴあ、赤外線通信を使ったiモード向け電子チケットのプレサービス http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0514/pia.htm
（ 永沢 茂 ）
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