松下電器産業は2日、Panasonic hi-hoにおいてIPv6接続トライアルサービスを10月20日より開始すると発表した。「まとめてADSL-eコース」「まとめてADSL-Aコース」の会員を対象に100名のモニターを募集する。追加料金はなく、IPv6対応ネットワークカメラなどが貸し出されるほか、専用コンテンツも提供する。
トライアルサービスは、既存のIPv4接続をそのまま利用しながら、IPv6接続も利用できるデュアルスタック方式で提供する。モニターには、ヤマハ製のブロードバンドルータとともに、松下電器製のIPv6対応ネットワークカメラを貸与。カメラに内蔵されたWebサーバーにアクセスして、外出先から自宅の映像を確認できる機能が利用できる。さらに、11月からはグラビアや動画などのIPv6専用コンテンツも用意する。
なお、ネットワークカメラは、トライアル用としてIPv6対応にカスタマイズしたもの。IPSecによる100Mbpsの暗号通信を実現したということで松下電器が先日発表したばかりの、新開発のIPv6モジュールはまだ搭載されていないという。
トライアル期間は2004年3月31日までの予定で、IPv6による接続性の検証やネット家電の利用シーンの調査を行なう。さらに松下電器では今後、ネット家電の技術的課題の検証など商用サービスに向けた取り組みを行なうとしている。
モニター募集にあたっては、Windows XP SP1およびInternet Explorer 6.0の環境があること、IP電話サービス「hi-hoでんわ-C」に加入していないことなどの条件がある。IP電話をすでに利用しているユーザーは、トライアルサービス募集にあたって解約しなければならない。
関連情報
■URL
Panasonic hi-ho IPv6接続トライアルサービス
http://home.hi-ho.ne.jp/home/bb/adsl/ipv6/
・ 松下電器、100Mbpsを実現したネット家電向けIPv6モジュール(2003/10/01)
( 永沢 茂 )
2003/10/02 16:54
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