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300万件の迷惑メールを送信した男が偽計業務妨害の容疑で逮捕


 警視庁巣鴨署は1日、発信元を隠して不特定多数に迷惑メールを送信し、宛先不明のため返信された大量のメールでISPの業務を妨げたとし、韓国籍の山口県下関市在住の趙義明容疑者を偽計業務妨害の容疑で逮捕した。

 調べによると、ぷらら ネットワークス(以下ぷらら)の提供するインターネット接続サービスを利用していた趙容疑者は、2003年3月4日~11日にかけて自ら運営する出会い系サイトを宣伝するメール約300万件を発信元を隠して送信。そのうち、約20万件が宛先不明のため返信され、ぷららのメールサーバーに過負荷状態を引き起こし業務を妨害した疑いがあるとしている。

 ぷららでは、趙容疑者に対し以前から警告を発しており、すでに数度にわたって強制的に退会させていた。しかし、趙容疑者はその都度名義を変更して会員登録し、迷惑メールを送信し続けていたという。

 今回の経緯について同社では、悪質な利用者に対しては断固とした措置をとるとした上で、「通信の秘密のため、迷惑メールがあったからというだけでは、容疑者を特定することが困難だった」とコメント。また、「迷惑メールについて明確な定義がない」と問題点を指摘している。今後は、ネットワークの健全な利用に関して行政に法制度面の充実を求めていくという。


関連情報

URL
  ぷらら ネットワークス
  http://www.plala.or.jp/
  警視庁
  http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/


( 鷹木 創 )
2003/10/02 18:21

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