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米Microsoft、Smart Tags訴訟で勝訴


 米Microsoftは、Windows XPにおいて最近のバージョンに含ませたSmart Tagsが、Hyperphrase Technologies社のデータ処理に関する特許を侵害したとしてHyperphrase Technologies社が提訴した裁判において、10月6日の本訴を前にして9月24日勝訴した。この特許侵害訴訟は、ウィスコンシン州西部地区米連邦地裁に提起されていたが、その判決の早さが注目されている。

 Smart Tagsの技術を用いれば、文書に他の文書またはウェブなどにリンクさせるように処理することができる。この技術は、Windows XPの登場時にすでに搭載を予定していたが、中止したといういきさつがある。いずれにせよ、今回裁判所は、XMLベースのSmart Tagsの機能は、Hyperphraseの特許の範囲に入らないと判示し訴えを退けた。

 この裁判では、6月25日「深夜」までに当事者が書面を提出することになっていた。しかし、Microsoftが電子メールにより提出したのは6月26日0時4分27秒で、その約1時間後の午前1時11分15秒に証拠などを提出したという。厳密に言うと6月25日には間に合わなかったのだが、Hyperphrase側は、この4分あまりの遅れを指摘し、Microsoftの反論は却下されるべきと主張した。

 しかし、裁判所はこの反論を「ばかげたこと」として取り合わず、そもそも上述のようにMicrosoftの技術はHyperphraseの特許侵害に当たらないことを認め、本訴の日程を前にMicrosoft側の勝訴を決めたようだ。裁判所は、7月1日に出した文書の中で、そもそもせいぜい72分ほどの遅れで、それをはるかに超える時間を裁判所に消費させたことに対してあきれすら表明しており、技術論争以外でもこの事件が注目された。


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URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/


( Gana Hiyoshi )
2003/10/06 11:24

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