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日本テレコム、GMPLS技術を利用した「波長VPNサービス」を開発


 日本テレコムは8日、ユーザー自身が構成を自由に設定・変更できるVPNサービス「波長VPNサービス」のプロトタイプ開発に成功したと発表した。

 波長VPNサービスは、任意の複数拠点間に光波長を用いてVPNを構築可能とするサービスのプロトタイプ版だ。光波長を用いているため、ユーザーが利用できる帯域が拡大したという。従来のIP-VPNサービスでは、ユーザーから帯域追加などの依頼があった場合、通信会社が設定変更などを行なっていたため、最低でも1~2週間かかっていた。しかし、今回のプロトタイプでは波長サービスを利用しているため、通信会社を介さないで企業自身が設定でき、即座に対応できるという。

 このプロトタイプは、同社が3月に発表した「GMPLSベース波長パスサービス」を高度化したもの。GMPLSベース波長パスサービスでは、任意の2拠点間にオンデマンドまたは予約型の波長パスを設定することができたが、波長VPNサービスでは3拠点以上に対応した。デモンストレーションでは、任意の3拠点間でのTV会議に成功したという。

 また、GMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)技術を用いているため、ユーザー自身が直接VPNの接続拠点構成を、Webブラウザを用いて自由に設定、変更、削除することができるほか、ルータを複数通過するようなネットワーク構成でも伝送遅延時間を大幅に低減することができたとしている。

 日本テレコムでは、今後も次世代ネットワークサービスの研究開発に積極的に取り組んでいくという。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.japan-telecom.co.jp/newsrelease/2003/oct/nr031008/nr_fs.html
  関連記事:日本テレコム、光制御技術を用いた「GMPLS波長パスサービス」を開発
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0324/gmpls.htm


( 大津 心 )
2003/10/08 18:03

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