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CGのシャボン玉を現実空間に飛ばせる“複合現実感”の体験イベント


「ジェリーフィッシュ・パーティー」は、キヤノンの奥野泰弘氏、角田弘幸氏らによるもの。まるで目の前に存在するかのようなシャボン玉だが、実はCGで重ね合わされたものだ
 9日から12日までの4日間、東京・品川のコクヨホールにおいて“複合現実感(Mixed Reality:MR)”を体験できる展示会「MIXED FANTASY〜MRテクノロジーEXPO 2003(MR-EXPO)」が開催されている。

 MRとは、現実世界と3DCGなどで描かれた仮想世界をリアルタイムで継ぎ目なく融合する技術。例えば、目の前の現実空間にCGによる仮想のキャラクターを登場させたり、フルCGの仮想空間に実写データを重ね合わせ、しかも位置のズレや光源の違和感などがないように表示するものだ。今回のMR-EXPOでは、MR技術を使った9種類のアート/エンターテイメント作品を展示し、来場者がシースルー型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)などを装着して体験できるようになっている。

 中でも面白いのは、キヤノンが開発した「ジェリーフィッシュ・パーティー」というアトラクション。ストロー型のデバイスに息を吹き込むと、CGによるシャボン玉が膨らみ、HMD越しに見える目の前の空間を飛び回る。アトラクションには3人が同時に参加でき、ほかの参加者が作ったシャボン玉が飛び回っているのも見える。息の強弱で大きさを調整できるほか、シャボン玉に周りの光景が映り込んだり、地面に着けばシャボン玉が割れるなどの点は本物と同じだが、シャボン玉のいくつかがジェリーフィッシュ(クラゲ)に変身して浮遊する点がMRならではだ。


現実空間はこのように、背景があるのみ。シャボン玉は飛んでいない ヘッドマウントディスプレイの右側に付いているのは、位置や視線の向きを認識するためのセンサー

 このほか会場には、ジェリーフィッシュ・パーティーと同じくシースルー型のHMDを使って、目の前の空間で仮想の飛行物体を操縦する対戦ゲームや、何もない場所にCGの建造物などを表示するウェアラブルシステムなどが展示されている。MR-EXPOは10日から12日までが一般公開日となっており、Webサイトからの事前登録が必要となるが、入場は無料だ。


筑波大学の竹村雅幸氏と原口俊吾氏による「ブレードシップス」。天井や壁、右端に見える段ボール箱が現実空間のもの。これらにぶつからないように飛行物体を操作しなければならない 奈良先端科学技術大学院大学の天目隆平氏らによるウェアラブルシステム「ARISE」。ビデオカメラや姿勢センサー、赤外線による位置検出器、歩数計、さらには背中にノートPCまで背負っている スイス連邦工科大学Vincent Lepetit氏らによる「リアルタイムARフェイス」。CGで重ね合わされたメガネは、画像情報から顔の位置や向きを解析し、顔の動きにきちんと追従する

関連情報

URL
  MIXED FANTASY〜MRテクノロジーEXPO 2003
  http://www.ismar03.org/mr-expo/
  関連記事:“複合現実感”を体感できるイベント「MiRai-01」開催
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2001/0316/mirai.htm


( 永沢 茂 )
2003/10/09 20:48

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