日立製作所と松下電器産業は21日、共同でIPv6の家庭内ネットワーク機器の相互接続仕様を策定し、新たなIPv6アーキテクチャを開発したと発表した。
IPv6では、豊富なアドレス空間に加えて、プラグアンドプレイ機能や暗号・認証機能など、さまざまなオプションが用意されている。これらのオプションを家庭のネットワークで利用するためには、メーカー間の相互接続性の確立や、低コストなCPU・メモリなどが課題となっていた。
日立と松下ではこの問題を解決するために、IPv6をホームネットワークで利用するための相互接続仕様を策定した。この仕様に基づいた家庭内ネットワーク機器であれば、異なるメーカー間であっても相互接続ができるという。
また、両社はIPv6処理をCPUによるソフトウェア処理と、コプロセッサ(補助プロセッサ)によるハードウェア処理とに最適に機能分割することにより、すべてをソフトウェア処理した場合に比べて10倍以上の高速化を実現したという。これにより、機器の低価格化を実現し、コスト要求が厳しいIP電話などのコミュニケーション機器への適用も可能になったとしている。
両社では、「今後この開発を家庭内ネットワーク機器に適用し、相互接続仕様の提案を含めてIPv6普及に貢献していく」とコメントした。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/031021.html
( 大津 心 )
2003/10/21 14:01
- ページの先頭へ-
|