米Yahoo!は21日、有料メールサービス「Yahoo! Mail Plus」の迷惑メール対策機能を強化し、新サービスとして「AddressGuard」と「SpamGuard」を開始した。
メールアドレスが一度迷惑メール業者の手に渡ってしまうと、迷惑メールを阻止することは難しくなる。その対策として新サービスのAddressGuardでは、本当のメールアドレスに代わって日常使える「囮」のメールアドレスを大量に持つことができる。
例えば、家族との連絡用、趣味で参加しているメーリングリスト用、出会い系サイト利用用、オンラインショッピング用などの用途に応じて別々のメールアドレスを利用可能。これらの囮メールアドレスのどれか1つに対して迷惑メールが届き始めれば、その囮メールアドレスはどこかの迷惑メール業者に売られたことがわかる。即座にそのアドレスを破棄して、新しい囮メールアドレスを利用し始めればよい。
さらに、迷惑メールフィルターを強化するために導入されたSpamGuardでは、個々の利用者が迷惑メールフィルターを訓練できる。到着したメールが迷惑メールかどうかのボタンをクリックするだけで個々の好みを学習し、迷惑メールフィルタリングに生かしていく。
囮メールアドレスを使用した迷惑メール対策は一部ベンチャー企業が提供しはじめているが、大手のYahoo! Mail Plusが採用したことは注目される。AddressGuardとSpamGuardは現在、Yahoo! Mail Plus会員に無償で提供中。Yahoo! Mail Plusの利用料は、年額29.99ドルからとなっている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://docs.yahoo.com/docs/pr/release1128.html
関連記事:米Yahoo!が有料メールサービス「Yahoo!Mail Plus」を発表
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/1115/ymp.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2003/10/22 12:39
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