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日本規格協会、Webアクセシビリティに関するJIS規格素案 |
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日本規格協会は24日、「高齢者・障害者等配慮設計指針－情報通信における機器・ソフトウェア・サービス－第三部：ウェブコンテンツ（JIS素案）」をとりまとめた。高齢者や障害者のWebアクセシビリティを確保・向上を目的として、Webコンテンツの企画・設計・開発・制作・保守の際に配慮すべき事項について規定されている。11月24日まで公開レビューを実施し、広く意見を募集する。 素案におけるWebコンテンツとは、「利用者がWebブラウザ等を用いてアクセスするあらゆる情報、サービス」を指しており、インターネット上のWebサイトだけでなく、イントラネットやCD-ROMで配布される文書のほか、Webブラウザを用いて操作する機器にも適用される。 今回の素案ではまず、Webアクセシビリティを確保・向上するためにすべてのWebコンテンツが守らなければならない一般的原則として、基本方針や基本的要件を掲げている。基本的要件として「視覚による情報入手が不自由な状態であってもWebコンテンツを操作・利用できる」「特定の身体部位のみを想定した入力方法に限定せず、多様な身体部位でWebコンテンツを操作・利用できる」など4項目を挙げているほか、さらに推奨要件として「情報通信機器やWebブラウザの利用・操作に不慣れな利用者でもWebコンテンツを操作・利用できるよう配慮することが望ましい」など4項目を挙げている。 なお、素案には、W3Cの策定したWebアクセシビリティに関するガイドライン「WCAG（Web Content Accessibility Guidelines）1.0」との差異をまとめた比較表も、解説書として付属している。 このような背景もあり、マクロメディアとソシオメディアは27日、日本市場におけるWebアクセシビリティの啓蒙・普及で戦略的提携を結ぶことで合意したと発表。マクロメディアが同社Webサイトにおいて、ソシオメディアの監修によるWebアクセシビリティ情報の提供を開始した。ソシオメディアは、日本規格協会の「情報技術分野共通及びソフトウェア製品のアクセシビリティ向上に関する標準化調査研究委員会」のメンバーとして、JIS策定作業にも参加してきたという。 関連情報 ■URL 公開レビューページ http://www.jsa.or.jp/domestic/instac/review2003/Web/itbf_web.html マクロメディアのニュースリリース http://www.macromedia.com/jp/macromedia/proom/pr/2003/mm_sociomedia.html マクロメディアのアクセシビリティ情報ページ http://www.macromedia.com/jp/macromedia/accessibility/ 関連記事：Webサイトも“バリアフリー”の時代へ～MITのMatt May氏 http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0501/w3c2.htm
（ 永沢 茂 ）
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