アッカ・ネットワークスは、下り最大26MbpsのADSLサービスについてフィールドデータを公開した。同社によれば、線路距離2km以内のユーザーでは70%が10Mbps以上の速度を実現しているという。
このフィールドデータは、10月6日時点でリンクアップしている26Mbpsサービスのうち、10,000回線を無作為に抽出、そのリンク速度とNTT東西の線路情報を照合したもの。データによれば、線路距離1km以内のユーザーの50%以上が20Mbps以上で接続されているという。
また、ユーザーの60%を占める線路距離が2km以内のユーザーでは、70%以上が10Mbps以上で接続されている。アッカが2002年11月に公開した12Mタイプのフィールドデータでは、2km以内のユーザーのうち60%が8Mbpsで接続、10M以上で接続されているユーザーは19.7%に留まっており、この点からも26Mタイプが12Mタイプに比べて速度が向上していることが伺える。
線路距離が2kmから4kmの環境では、12Mタイプのユーザーのうち32.5%が4~10Mbps、37.9%が2~4Mbpsで接続されていた。これに対して26Mタイプでは、53.9%と過半数のユーザーが4~10Mbpsで接続されたほか、10Mbps以上で接続されたユーザーも4.6%存在した。20M超のADSLサービスはサービス開始当初、線路距離が2km以内の環境で12Mタイプより速度が向上するとされていたが、アッカのフィールドデータでは2km以遠の環境でも速度が向上している。
アッカでは、線路長1km以内のユーザーの50%が20Mbpsでの接続を実現した点について「AnnexI技術の導入が貢献している」とコメント。さらに線路距離が6kmを超えた長距離環境でも接続性を確保している点を指して「エコーキャンセラを利用したオーバラップをはじめとしたC.x技術が大きく寄与した」としている。
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線路距離と下りADSLリンク速度
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12Mタイプと26Mタイプの近距離ユーザー比較
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遠距離ユーザーの比較
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.acca.ne.jp/release/031027.html
( 甲斐祐樹 )
2003/10/27 20:48
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