独IT関連業界団体BITKOMは、欧州連合(EU)の行政機関である欧州委員会に対し、PCやプリンタなどIT関連機器に関するデジタル著作権について、EUの方針に異議を提出した。
欧州委員会は、いわゆるデジタル著作権に関して革新的な考え方を採用。欧州委員会の競業委員会は、PCやプリンタを用いて作成される著作物について、一括の著作権を著作権利用企業が所有できるべきであるとの考え方を示している。これに対してBITKOMは、利用企業が権利の濫用を行なう可能性があり、これを完全に防止することは不可能である以上、著作権の有効活用ができないと指摘している。
BITKOMAは、こうした著作権利用企業の権利濫用を防止するためには、著作権利用企業の包括管理権の設定を禁止すべきとの見解を示した。また、著作権の管理のあり方についても、欧州全土で統一した基準で取り扱いがなされるべきとの見解が示された。
今回のデジタル著作権に対する独有力団体の見解および異議申し立ては、欧州全体での著作権、特にデジタル著作権のあり方に一石を投じたもので、今後波紋が広がる可能性があると見られている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.bitkom.org/index.cfm?...
( Gana Hiyoshi )
2003/10/29 12:34
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