NonPCインターネットコンソーシアム(NPCIC)は30日、ネット家電端末を利用した実証実験を開始すると発表した。
NPCICは、Panasonic hi-hoなど電機メーカー系ISPが中心となって2002年5月に設立した団体で、ネット家電や携帯端末などの「NonPC」によるインターネット接続サービスの共同実験の実施や、実用化を目指しており、現在の24社が参加している。
今回の実験は、NTTコミュニケーションズや日本テレコムなど18社が参加し、IPv6対応のネット家電を利用した実験を行なうというもの。実験から、IPv6サービスを行なう上での技術開発や技術的課題を抽出することが目的だ。実験は、クローズド形式で実施され、一般ユーザーは参加することができない。
実験内容は、ネットワークカメラからの映像を遠隔地のPCやPDAからモニタリングする「モニタリング実験」、動画コンテンツをSTB(PC)やPDAにストリーミング・ダウンロード配信する「映像配信実験」、STB(PC)に接続したデジカメやPDAを映像/音声入力インターフェイスとしてP2P通信を行なう「ビデオチャット実験」、IPv6実験機器に接続する際の認証や名前解決などを提供する「IPv6接続ポータル」、機器IDと利用者IDからアクセス認証を行なう「プロファイルによる機器・利用者認証」の5種類を実施する。
実験では、パナソニックコミュニケーションズ製のIPv6対応ネットワークカメラ(非売品)や、シャープ製「Zaurus SL-C750 IPv6特別対応版(非売品)」、三洋電機製デジカメ「DSC-J2」などが使用・検証されるという。
NPCIC事務局は、「クローズドな実験なので内容が伝わりにくいが、実験は2004年3月31日まで実施する予定で、その後何らかの形で結果を発表できればと考えている」と語った。
|
実験イメージ
|
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/enet/news/031021.html
関連記事:電機メーカー系ISP4社による「NonPC インターネットコンソーシアム」、設立会議を開催
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0328/nonpc.htm
( 大津 心 )
2003/10/30 14:09
- ページの先頭へ-
|