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「スパイウェア」として知られる米Gatorが社名を「Claria」に変更


 オンラインマーケティング企業の米Gatorは30日、社名を「Claria Corporation」に変更したと発表した。

 Gatorの配布してきたソフトウェア「Gator」は、オンラインショッピングなどでフォームに記入する際に名前やクレジットカード番号、パスワードを自動的に入力してくれる機能を持つ。しかしその一方で、さまざまなWebサイトを訪れる際にポップアップ広告やポップアンダー広告を表示し、利用者のネット上の行動を密かにマーケティングに利用することから「スパイウェア」の代表格として広く知られている。

 Gatorは、多くのスパイウェア対策ソフトにリストアップされているだけでなく、さまざまなWebサイトでポップアップ広告を表示することから、New York Timesなど大手メディア企業との間で訴訟が起きたこともある。こうした動きの中で、Clariaは同社の活動をスパイウェアと呼ばれるのを嫌っていることをしばしば表明してきた。今回の社名変更によって、Gatorの悪いイメージを払しょくする狙いもあると考えられている。

 その一方でClariaのJeff McFadden社長兼CEOは、「我々が5年前に会社を始めた時には、デジタルウォレットであるGatorという1つのソフトウェア製品しかなく、これまで企業名をともにしてきた。今やデジタルウォレットは、3つのビジネス部門のうちの1つに含まれるコンポーネントに過ぎない。Clariaという名前は、我々が消費者や広告主に提供している幅広いサービスをよりよく伝えるものとなると感じている」と説明している。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.claria.com/companyinfo/press/releases/20031030.html
  関連記事:米連邦地裁、米Gatorにポップアップ広告配信中止の仮処分
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0715/gator.htm


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2003/10/31 12:11

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