ソフォスは、2003年10月度の「月間トップ10ウイルス」を発表した。マイクロソフトからのセキュリティパッチを詐称する「Swen」「Dumaru」といったウイルスが上位に並んでいる。
月間トップ10ウイルスは、世界各国のカスタマーセンターに寄せられた問い合わせをベースに、ウイルス被害の集計をまとめた月次報告。ランキング1位は問い合わせの22.7%を占めた「W32/Gibe-F」(Swen)で、2位には13.6%の「W32/Dumaru-A」(Dumaru)が続く。いずれもマイクロソフトからのセキュリティパッチを詐称するのが特徴で、ソフォスでは「PCユーザーとマイクロソフトとの関係を脅かすものだ」という。
3位以下は、12.4%の「W32/Mimail」(MIMAIL)、9.0%の「W32/Sobig-F」(Sobig.F)、4.4%の「W32/Klez-H」(Klez)など。8月に猛威を奮ったBlasterとその亜種「W32/Nachi-A」も、それぞれ6位、5位にランクインした。
また、7位には「Troj/CoreFloo-C」が初登場した。2003年度で初めてランクインしたトロイの木馬だとしており、IRC経由で感染し、感染PCを遠隔操作すると警告している。
このほか、ウイルスではないデータをウイルスであるとして警告する「偽ウイルス情報」の10月度ワースト10も発表した。この中では、「Welcome to the Matrix」というPowerPointファイルを警告するメールに注目。このPowerPointファイルがマイクロソフト・セキュリティチームから送られたと警告する内容になっているという。ソフォスでは、この内容について、「マイクロソフトの信頼性を脅かしている」とコメント。ただし、メール自体はフランス語で記述されており、「日本での被害は少ない」と予想している。
関連情報
■URL
ソフォス
http://www.sophos.co.jp/
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( 鷹木 創 )
2003/11/04 15:02
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