市場調査会社のマクネットは4日、「RFIDソリューションマーケット'04」と題したレポートをとりまとめた。国内におけるRFIDタグの年間出荷枚数は、2002年の800万枚から、2010年には47億6,400万枚に拡大すると予測している。
レポートは、8月から10月にかけて、208社・団体に行なったインタビュー調査をもとにまとめられたもの。これによると、2010年における「RFIDタグソリューション」の市場規模は1,789億円で、このほかにRFIDタグとハードウェア、RFIDカードと同ハードウェアを合わせた「RFIDシステム」の市場が865億円に達するとしている。2002年には、ソリューションとシステム合計で233億円だった。
RFIDタグの出荷枚数は2007年から2008年にかけて急速に増加し、2010年には47億6,400万枚に達する。一方、RFIDカードは運転免許証やクレジットカードの市場で成長するが、2009年に8,000万枚に達するのを境に、2010年には7,700万枚と減少する。2007年から2008年にかけて、RFIDタグ搭載の携帯電話による決済・認証が普及することで成長が弱まるためだ。
なお、2010年時点でのRFIDタグ管理は、輸送時の最小単位である「ケース単位」までが中心だとしており、全国一律に添付した場合で数千億個のタグが必要になる。一方、個々の商品まで添付されるような場合は、数兆個が必要になるとしている。
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RFIDタグソリューションとシステムの市場規模予測
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関連情報
■URL
マクネット
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/yna-mcnet/
( 永沢 茂 )
2003/11/04 19:19
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