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YCAM、携帯電話を使って山口市上空を光のアートに


 山口市文化振興財団は、携帯電話やパソコンを利用してメッセージを送信すると、山口情報芸術センター(YCAM)上空に光のメッセージとして投射するYCAMの開館記念特別企画「アモーダル・サスペンション-飛びかう光のメッセージ」を開催している。期間は11月1日~24日の18時~翌6時。利用料は無料で、URL入力でアクセスする。

 「アモーダル・サスペンション-飛びかう光のメッセージ」は、携帯電話やパソコン向けWebサイトからメッセージを送信すると、それを20個のロボット制御されたサーチライトの点滅に変換してYCAM上空に投射するアーティスト ラファエル・ロサノ=ヘメル氏のインタラクティブ・プロジェクト。メッセージによって光の強度が異なり、光のメッセージはサーチライトからサーチライトへと移動していく。

 メッセージはWebサイト上で誰かに読まれるまで光として上空を浮遊、特定の人宛にメッセージを送ることが可能で、その場合には相手に「山口県の上空にメッセージが受け取られるのを待ちながら浮遊している」旨が通知される。読まれたメッセージはYCAMの建物外壁にしばらくの間表示され、送信者にはメッセージが読まれたことを通知する。なお、メッセージは特定者宛のものも含め全て公開され、プロジェクト終了後もオンラインアーカイブとして保存される。

 携帯電話向けおよび、パソコン向けのいずれもプロジェクトのWebサイトからアクセスして利用する。メッセージを送信するには、名前と現在地を入力する。送信メッセージが読まれたことを通知して欲しい場合は、メールアドレスも必要。パソコン版では、YCAM上空の光の状況や映像確認できる。

 今回のプロジェクトは、本来目に見えないはずの電子コミュニケーションを可視化し、空を飛びかう光を好きな場所から眺めながら気軽にプロジェクトに参加できる光のインスタレーション。人が関わることで成立し、上空に網状に展開するサーチライトの光は、公共の場に置かれた噴水に例えられるという。



関連情報

URL
  アモーダル・サスペンション-飛びかう光のメッセージ
  http://www.amodal.net/


( 津田啓夢 )
2003/11/05 16:03

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