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説明を行なうJPCERT/CCの松本直人氏
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有限責任中間法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5日、ネットワークシステム管理者向けに、セキュリティ予防情報を提供するためのインターネット定点観測システムを稼動開始したと発表した。
インターネット定点観測システムは、インターネット上に設置した複数のセンサーから得られるログ情報を解析し、情報提供するもの。12月から、情報の提供を開始する予定だ。JPCERT/CCでは、このログ情報をもとに、脆弱性やウイルスの情報などをあわせて総合的に分析した上で、セキュリティ予防観測情報として“天気予報的”に提供していきたいとしている。
収集する情報は、「送信元IPアドレス」「送信元ポート番号」「送信先ポート番号」の3種類。定点観測センサーは既に数カ所に設置済みだが、今後も増設を予定している。センサーは善意の管理者などの許可を取って設置しており、今後センサー増設に伴い、設置を了承してくれる個人・組織の募集も行なう予定だという。
JPCERT/CCの松本直人氏は、「インターネットを保全するためには、兆候の把握が重要だ。兆候を把握し、予防・観測体制を確立するためにも、センサー設置の拡大や、警察庁@policeなどとの連携も視野に入れて検討していきたい」と語った。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.jpcert.or.jp/present/2003/press1105.txt
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( 大津 心 )
2003/11/05 17:14
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