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全米約140万世帯で保存していた音楽ファイルを削除~米NPD調査


 調査会社の米NPD Groupは、全米の約140万世帯でPCに保存していた音楽ファイルを削除していたとする調査レポートを発表した。全米レコード協会(RIAA)による著作権保護キャンペーンの効果があったとしている。

 今回発表された調査レポートは、2003年9月に13才以上の5,000人を対象にしたもの。NPDが音楽ファイルの追跡調査を開始した2003年5月時点では、ファイルを消去していた世帯は約60万6,000に過ぎなかったが、8月には約140万世帯にも達した。ファイルを削除したユーザーの80%は50未満のファイルを、10%は200以上のファイルを保有していた。

 調査では、ファイル共有サービス利用状況についても言及。RIAAのキャンペーン以後は継続的な利用状況の縮小が続いており、8月から9月にかけて11%減少した。音楽ファイルのダウンロードについても9%減少したとしている。ただし、レコード業界に対するユーザーの印象は訴訟などのせいで否定的になった。P2Pでファイル共有を行なうユーザーの3分の2は、訴訟はいままで以上に否定的な見解を抱かせるものだと回答。最近4カ月に音楽ファイルをダウンロードしなかったユーザーにおいても、同様に否定的な意見は40%に達した。

 また、「著作権のある音楽ファイルの共有をやめることは公正である」という問いについて、ファイル共有を行なうユーザーでも23%が合意。行なっていないユーザーでは42%が合意したという。

 NPD Groupの副社長Russ Crupnik氏は、「訴訟により、ファイル共有が違法であることがユーザーに浸透し、違法な音楽ファイルの削除や、ファイル共有の利用状況の減少などの結果になった。その一方で、レコード業界への否定的な意見もある。今後は、Web上で音楽を合法的に購入できる方法を模索する必要がある」とコメントしている。


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URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.npd.com/press/releases/press_031105.htm


( 鷹木 創 )
2003/11/07 18:09

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