Bluetoothの認証団体であるBluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)は5日、Bluetoothの次期規格「Bluetooth Version 1.2」を正式承認したと発表した。Version 1.2は、現行規格「Version 1.1」と下位互換性を保ちながら、無線LANとの共存に対応。
Version 1.2は、IEEE 802.11b/gと同じ2.4GHz帯を使用しているため、新たに他の2.4GHz帯無線規格との干渉を低減する「Adaptive Frequency Hopping(AFH)」に対応。AFHに対応したことによって、ほかの無線技術が一定の周波数を占有していても、帯域内で使用可能な周波数を利用し、Blutoothの通信が途切れないという。
そのほかにも、無線の物理アドレスを隠せる「匿名モード」や、一度に複数のクライアント機と交信できる「マルチポイント実装の性能強化」、エラー検出法の採用によって騒がしい状況下でも良好な音声通話が可能になる「音声処理機能の強化」などが実装された。
Bluetooth SIGでは、2003年第4四半期ころからVersion 1.2に対応したコンシューマ向け製品が登場しはじめ、12~18カ月後にはより多くの製品が搭載するだろうと予測している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.bluetooth.com/news/press/sigpress.asp?A=2&PID=995
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http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0618/bluetooth.htm
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http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0617/ti.htm
( 大津 心 )
2003/11/07 18:47
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