ミラクル・リナックスは11日、ファイルサーバー「Samba3.0」の国際化対応を行なうプロジェクトを、2004年3月に完了することを目標に開始すると発表した。
Samba3.0は、LinuxマシンをWindows 2000/NT互換のファイル/プリンタサーバーにするオープンソースソフトウェアの最新版だ。Samba3.0を利用することによって、クライアントでWindowsを使用し、サーバーでLinuxを利用するようなWindowsとLinuxの混在環境においても、Windowsサーバーを設置しなくてよいなどのメリットがある。
ミラクル・リナックスが開始するプロジェクトは、Samba3.0の国際化対応を積極的に推進するほか、日本語環境で発生するSamba3.0の問題を改善することを目的とする。具体的には、「Windows NT 4.0 Serverからの移行機能」などの新機能や、ファイルサーバーやプリントサーバーの国際化を実施する。また、検証用テストプログラムの作成や同梱されている英文ドキュメントの翻訳も行なう。
プロジェクトによって作成された成果物のライセンスは全てGPL(the GNU General Public License)とし、メーリングリストなどを通して一般公開する予定。また、同社製品「MIRACLE LINUX」の次期バージョンにも反映させる予定だという。
なお、プロジェクトは、情報処理振興事業協会(IPA)の実施する「オープンソフトウェア活用基盤整備事業」の支援も受けている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.miraclelinux.com/pressroom/details/2003111101.html
関連記事:日本Sambaユーザー会、脆弱性の修正をした「Samba 2.2.8a日本語版リリース1.0」
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0528/samba.htm
( 大津 心 )
2003/11/11 18:14
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