米LinkedInは12日、GoogleやYahoo!といった著名インターネット企業に投資してきた大手ベンチャーキャピタルの米Sequoia Capitalから470万ドルのシリーズAファイナンスを受けたと発表した。LinkedInのCEOは、PayPalの副社長だったことでも知られるReid Hoffman氏である。
LinkedInは、人と人とを結びつける役割をするオンラインサービスだ。会社が人を雇うとき、あるいは新しい事業のために人を探す場合、信頼できる同僚や友人を通して新たに信頼できる人材を紹介してもらうことが多い。LinkedInは、この作業をインターネットを使ってより効果的に行なう方法を提供している。
まず、LinkedInの会員が信頼している人物のリストを提供すると、彼らにLinkedInから紹介メールが届く。これを受け取った人々がLinkedInの会員になることを承諾すると、さらに彼らにも同じことをしてもらう。こうして会員同士の人材のネットワークを広げていくことができるわけだ。ほかの一部の人材紹介ツールのように関係ない人物から突然メールを受け取って当惑するような事態が起こらないようにしており、メールが来る場合は必ず自分の知っている信頼している人物からの紹介であるため、人材のネットワークがうまく機能することが多く、高く評価されている。
LinkedInには現在2万人もの企業幹部や人事部が会員になっており、毎月1,000人以上の人材紹介に成功し、その数は増え続けているという。開業以来、現在も続いているベータテスト期間中に、会員は当初のシリコンバレーをはるかに超えて全世界の80カ国、120の業界にまで及んでいる。今回、Sequoiaから受けた投資は今後人材ネットワークを使いやすくするための新しいツールを開発するために使用されるという。
関連情報
■URL
LinkedInのニュースリリース(英文)
https://www.linkedin.com/static?key=press_releases
Sequoia Capital(英文)
http://www.sequoiacap.com/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2003/11/13 12:28
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