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Rob Clyde副社長兼CTO。今後、秒単位の「フラッシュ攻撃」やさらにパワフルになDDoS攻撃、電気や水道などのインフラへの致命的な攻撃が起きる可能性があると予測する
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米Symantecは、企業向けのセキュリティ製品において、他社のソフトもアップデートできる機能を取り入れる計画だ。Rob Clyde副社長兼CTOが12日、東京都内で開かれた報道関係者向けの戦略説明会で明らかにした。
Symantecではまず、2004年初頭に次期リリースを予定している企業向けのクライアント用セキュリティ製品「Symantec Client Security」において、PCにインストールされている各ソフトが最新バージョンかどうかをチェックする「クライアント監査機能」を新しく搭載する。
さらに、企業向けのセキュリティ管理ツールでは、10月に買収を発表したばかりの米ON Technology社の技術を使って、セキュリティパッチを管理・配布する新機能を実現する計画だ。Symantecが従来より提供しているLiveUpdateがSymantec製品を対象としたサービスだったのに対して、新機能では「Symantecのみならず、すべての製品にパッチを適用するものになる。例えば、MicrosoftやOracle、PeopleSoftなどの製品をアップデートすることが可能だ」という。
Clyde副社長は、NimdaやCode Red、Blasterといった複合型の脅威が増加する中で、企業はファイアウォールやウイルス対策、侵入検知といった複数のレイヤーで対応する必要があると指摘。しかしその一方で、セキュリティ製品は機能が細分化される傾向にあることから、管理の手間やコストがかかり、求められる機能のうち半分しか導入しないのが典型的なパターンだという。Clyde副社長は、「すべての機能を統合して管理できることが重要」と、セキュリティ製品における新機能導入の背景について説明した。
関連情報
■URL
Symantec(英文)
http://www.symantec.com/
( 永沢 茂 )
2003/11/13 12:54
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