ソニー、講談社、新潮社、大日本印刷、凸版印刷など15社は13日、電子出版事業の新会社「株式会社パブリッシングリンク」を設立したと発表した。ソニーの開発した電子書籍規格と著作権保護技術を用いて、会員制の電子出版コンテンツ配信サービスを2004年春より開始する予定だ。
新会社では、ポータルサイト「Timebook Town」を開設し、月額会員制のサービスを提供する。読みたいコンテンツを1冊ずつレンタルして一定期間閲覧できる「Timebook Library」、ジャンル別に分かれたクラブに入会することで、クラブナビゲーターがすすめる作品を毎月5冊閲覧できる「Timebook Club」という2つのサービスを用意する。Timebook Clubでは、新作や書き下ろし連載作品も配信する予定だという。
コンテンツのフォーマットにはソニーの開発した「BBeB(Broad Band e-Book)規格」を採用しており、朗読などの表現も可能だという。また、同じくソニーのデジタル著作権管理・保護・配信技術「OpenMG」により、コンテンツの権利保護を行なう。閲覧には、ポータルサイトで配布されるPC用ビューワーのほか、ソニーなどからサービス開始に合わせて発売予定だという読書専用端末も利用できる。
パブリッシングリンクを設立したのは、上記5社のほか、筑摩書房、ノヴァ、読売新聞グループ本社、朝日新聞社、岩波書店、角川書店、光文社、東京創元社、文藝春秋、ソニーマガジンズ。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200311/03-1113/
( 永沢 茂 )
2003/11/13 17:49
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