アメリカンメガトレンド(AMI)は、ソースネクストを相手取り東京地方裁判所民事部に約8,700万円の損害賠償請求を行なった。
賠償請求の対象となったのは、ソースネクストの携帯電話ユーティリティソフト「携快電話6」。ソフト開発元のアメリカンメガトレンドは、2002年4月6日にソースネクストと使用許諾契約を結び、その契約書に第三者に対して販売してはならないと定めていた。しかしソースネクストは、携快電話6をパソコンメーカーなど第三者にバンドルソフトとして数十万セットを転売。その後も対応がなされなかったためAMI側は、不正コピーによる著作権侵害の損害額として約8,700万円を請求する訴えを起こした。
AMIによれば、ソースネクスト側にOEMやバンドル提供の契約を行なうよう求めてきたがソフト販売が継続され、それに対する支払いも行なわれないでいたため裁判を起こすことにしたという。
一方のソースネクスト側は、今回の損害賠償請求に対し「訴状が届いていないので、訴えが起こされたかどうかも確認できていない。訴状が届いた時点で対応したい」としている。
ソースネクストは、昨年9月にSSIトリスターを相手取り著作権侵害の販売差し止め請求の仮処分を申請。その後、SSIから反論や「不正競争行為の差止仮処分命令」の申請が行なわれ、2002年12月にソースネクスト側は仮処分申請を取り下げたが、2003年3月7日にはSSIに損害賠償請求の訴えを起こされた。なお、現在係争中の「携快電話6」とSSIの携帯電話ユーティリティソフトは、いずれもAMIが開発したもの。
関連情報
■URL
アメリカンメガトレンド
http://www.amij.com/
関連記事:SSI、ソースネクストとの係争について記者会見[ケータイWatch]
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/13366.html
( 津田啓夢 )
2003/11/13 18:34
- ページの先頭へ-
|