米Microsoftは17日、米国ラスベガスで開催しているイベント「COMDEX」において、新たなスパム対策技術を同社のメールプラットフォームに搭載していくと発表した。
対象となるメールプラットフォームは、メールサーバー「Exchange Server 2003」や「Outlook 2003」「MSN8」「Hotmail」など。具体的にExchange Server 2003には、2004年前半にスパムフィルタリング技術「Intelligent Message Filter」を追加するという。
Intelligent Message Filterは、ヒューリスティック技術を基本としてメールが「スパムであるかどうか」を判断する。さらにメール受信回数が増えるたびに精度が増していき、「受け取りたくないメール」をメールボックスに届く前にフィルタリングができるとしている。
デスクトップ製品では、既にOutlook 2003に搭載されている「SmartScreen」技術を利用して、スパムフィルタリングを実施する。SmartScreenでは、ユーザーが「どのようなメールをスパムと判断するか」という判断基準を“学習”していくという。また、Exchange Server 2003と連動させることによって、Intelligent Message FilterとSmartScreenの双方でスパムに対してフィルタリングを行なうため、より精度の高いフィルタリングが可能となり、ユーザーのメールボックスに届く前に多くのスパムがフィルタリング可能だという。
また、「Internet Security and Acceleration(ISA)Server」の初めてのメジャーアップグレードとなる新版を発表した。ISA Serverは、企業ネットワーク内のセキュリティ強化や、ファイアウォールやWebキャッシュ機能を提供するソフトウェア。新版では、管理機能が改善されたほか、以前のバージョンよりも強力なVPN機能が搭載されるという。2004年の中ごろには最終版をリリースする予定。
Microsoftでは、今後も引き続きスパム問題の解決に向けて、スパム対策技術の開発に力を入れていくとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2003/nov03/11-17ComdexAntiSpamPR.asp
( 大津 心 )
2003/11/18 13:41
- ページの先頭へ-
|