Novellは18日、Monoプロジェクトのロードマップを発表し、Mono 1.0を2004年春頃にリリースすることを明らかにした。
Monoプロジェクトは、Novellが買収したXimian社が進めてきたオープンソースプロジェクトで、米Microsoftが開発し標準化を進めている.NETアプリケーションをWindows以外のUNIXやLinuxシステム上で動作させるようにするための.NET互換環境である。
Novellの発表によると、2004年第2四半期頃に発表される「Mono 1.0」は初めての正式リリースとなり、開発者たちがMonoについて学習し、.NET互換アプリケーションをLinuxとUNIX環境向けに開発できるようにする。
Mono 1.0は、.NET 1.0や.NET 1.1との互換性を持つ。さらにこのリリースではJITモードやAOTモードで動作するコードジェネレータを持ち、x86とPowerPCアーキテクチャをサポートする。そのほかのARM、SPARC、HPPA、s390アーキテクチャ向けにはインタープリタが提供される。GUIベースのアプリケーションを.NET環境で開発できるようになるのは2004年終わり頃にリリースされる次のMono 1.2からとされている。
このロードマップについて、Novellの副会長Chris Stone氏は「成功するために、開発者は生産性の高い開発環境、安定したAPIとよくできたテクノロジロードマップが必要だ。Monoはこれらのすべてを提供する上に、LinuxとUNIX上の.NETのメリットも提供する」とコメントし、Monoプロジェクトの有用性をアピールした。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.novell.com/news/press/archive/2003/11/pr03072.html
Monoプロジェクトのロードマップ(英文)
http://www.go-mono.com/mono-roadmap.html
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2003/11/19 12:06
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