NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は21日、「情報セキュリティに関する個人の意識実態調査(個人調査)」および「情報セキュリティに関する企業の意識実態調査(企業調査)」の調査結果を発表した。
個人調査は一般ビジネスマン2,270人を対象に、家庭と勤務先でのセキュリティに関連したトラブルの実態や対策、意識について調査した。企業調査は経営者や役員、現場のセキュリティ担当者1,331人に対して、企業のトラブル実態や対策、意識について調査したもの。男女比は、男6割強、女3割強。年代は30代が4割弱、40代が3割強だった。
家庭におけるトラブル経験では、「知らない業者・人物からのメール」が81.1%、「知らない業者・人物からの電話やDM」が78.8%だった。また、実際に身に覚えのない代金請求を受け取ったユーザーは12.2%に上った。入力したくない個人情報は、「クレジットカード番号」の74.1%、「年収」の47.3%、「電話番号」の45.7%が上位を占めた。
セキュリティに対する不安では、家庭におけるセキュリティへの不安を感じているユーザーが72.2%に達した。勤め先の不安は46.3%だったことから、勤め先より家庭におけるセキュリティに対して不安を抱いていることがわかる。また、家庭のセキュリティに対する不安は、男性の不安の68.6%に対して、女性は79.0%であり、男性よりも女性の方が不安を抱いていることがわかった。
企業のセキュリティに対するトラブル経験調査では、「ウイルスやワームに感染」が62.4%でトップだった。以下「スパムメール」の40.3%、「DoS攻撃」の15.0%、「災害によるデータ損失」の8.4%と続いている。セキュリティポリシーの策定状況では、「すでに定めている」が31.3%、「作成中」と「検討中」を合わせて43.7%、「予定はない」が16.8%となった。
セキュリティ対策では、「ウイルス対策ソフト」で充分と考えているユーザーが79.8%、「ファイアウォール」が67.1%、「セキュリティパッチ」が54.7%だった。一方導入していないのは、「電子認証」の41.8%、「入退室管理」の38.7%、「侵入検知システム(IDS)」の33.7%が多かった。
そのほか、一般社員のリスキーな行動では、「ID・パスワードを手書きメモに記録」が38.8%、「パスワードをOSやブラウザに記憶」が36.8%、「ID・パスワードをファイルに記録」が23.9%、「重要書類やデータをデスク周りに放置」が21.0%と続いている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt.com/release/2003NEWS/0011/1121.html
( 大津 心 )
2003/11/21 19:14
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