エス・エス・アイ(SSI)は26日、ソースネクストや同社代表取締役社長の松田憲幸氏ら5者を相手取り、2,934万2,000ドル(約34億8,400万円)の損害賠償を求める訴訟を米地方裁判所に起こしたと発表した。SSIが70%を出資して1995年に設立した旧SSIトリスター(現在のSSIトリスターとは別会社)の資産を、当時の代表取締役社長だった松田氏が不正に流用し、同氏が設立した別会社に移していたとして、その補償などを求めている。
SSIによれば、松田氏が不正流用を開始したのは1995年7月。翌1996年12月にかけて5回にわたって合計58万ドルの資金を、米企業の口座を経由して松田氏の個人口座に送金したことが確認されたとしている。また、旧SSIトリスターが日本における販売権を取得していたソフトウェアのライセンス契約も、松田氏が1996年に設立した新会社であるソースに移されていたという。旧SSIトリスターが海外から買い付けたソフトのうち、少なくとも3種類がその後、ソース側から発売されたとしている。
SSIが発表した損害賠償請求の概要は以下の通り。
・訴状提出日 2003年7月18日
・訴状提出先 アメリカ合衆国シアトル西地区地方裁判所
・原告 株式会社エス・エス・アイ(代表者 代表取締役 田中孝顕)
・被告 松田憲幸ならびにその妻・松田里美、
ソースネクスト株式会社、株式会社ソース、株式会社トリプルエー
今回の訴訟について、ソースネクストからは今のところコメントを得られていない。なお、SSIが1997年に設立した現在のSSIトリスターとソースネクストも、携帯電話用ユーティリティソフトをめぐる訴訟で国内で係争中だ。
関連情報
■URL
エス・エス・アイ
http://www.ssi-co.co.jp/
ソースネクスト
http://www.sourcenext.com/
関連記事:SSI、ソースネクストとの係争について記者会見[ケータイWatch]
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/13366.html
( 永沢 茂 )
2003/11/26 21:12
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