日本広告主協会Web広告研究会は1日、会員企業を対象に行なった「企業ホームページ運営状況調査」の結果をとりまとめた。企業サイトに対するトップと担当者それぞれの評価から、トップの理解の下でWebサイトを運営している企業が6割あることがわかった。
調査は8月19日から9月8日にかけて、日本広告主協会などの会員企業303社に対してWebアンケートで行なわれ、110社からの回答を得た。これによると、企業Webサイトのビジネス貢献度について担当者にたずねた設問では、27.3%が「非常に貢献している」、55.5%が「ある程度、貢献している」と回答。合わせて約8割がビジネスへの貢献を感じていることがわかった。このほか、「少しだけ貢献している」が13.6%、「わからない」が3.6%あったが、「貢献しているとはいえない」とした人は1人もいなかった。
一方、企業のトップにWebサイトがどのように評価されているかをたずねる設問では、10.9%が「非常に高く評価されている」、60.9%が「ある程度は評価されている」と回答。合わせて約7割がトップからポジティブに見られているとしている。このほか、「さほど評価されていない」は14.5%、「トップはHPにはあまり関心がない」は9.1%、「わからない」は4.5%だった。
担当者とトップの評価を組み合わせてその温度差を見ると、トップの評価と担当者の評価がともにポジティブな回答で一致するか、もしくはトップの評価が担当者と同等以上の“関係良好”なタイプが合計61.4%あることがわかった。逆に、トップの評価がネガティブ(さほど評価されていない、あまり関心がない)か、もしくは担当者の評価よりもトップの評価が低いタイプは合計38.6%だった。Web広告研究会では、全体としてはトップの理解の下で運営されている企業のほうが多いとしている。
なお、企業サイトのトップページを担当する部署としては、「広報」が45.5%ともっとも多く半数近くを占め、「ネット専任セクション」が18.2%、「宣伝」が17.3%、「マーケティング」が8.2%、「経営企画」が3.6%、「営業」が2.7%となっている。
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トップの評価と担当者自身の評価の組み合わせタイプ
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関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.wab.ne.jp/pdf/press_0311.pdf
結果概要(PDF)
http://www.wab.ne.jp/pdf/executive_summary.pdf
( 永沢 茂 )
2003/12/01 20:22
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