欧米では毎年恒例となっている大規模なクリスマス商戦が始まっているが、「プライバシーに対する懸念がオンラインショッピングユーザーの間に依然として存在する」との調査結果をNFO World Groupと非営利団体TRUSTeが発表した。
この調査は1,212人に対して行なわれたが、そのうち49%の回答者が「個人情報が誤用される不安のために、ホリデーシーズンのオンラインショッピングを幾らか制限する」と回答しており、そのうち5.6%はこの問題のために「今年はオンラインショッピングをしない」とまで回答している。
この49%の人々がオンラインショッピングをためらう理由は3つある。1)製品を購入したあとの不要な迷惑メール、2)個人情報窃盗となりすまし犯罪への恐怖、3)Webサイト上で入力したクレジットカード情報が盗まれる危険である。
回答者の約3分の1は、小規模なオンラインショップよりもよく知られたブランドのオンラインショップを選ぶ傾向を見せたが、その主要な理由は小規模なオンラインショップは「個人情報を誤って利用する可能性が高い」と考えられているからだった。
この調査結果について、非営利団体TRUSTeのエグゼクティブディレクターFran Maier氏は「インターネットは小規模なものが、大規模なものと競争できるようにする平等化を促進するために有用だったはずだ。しかしながらこのビジョンはプライバシーに重点を置かないオンラインショップによって、不愉快な購入体験をし続けさせられる消費者がいる限り実現することは決してないだろう」とコメントした。
関連情報
■URL
NFO World Group
http://www.nfow.com/
TRUSTe
http://www.truste.org/
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http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0106/amazon.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2003/12/02 11:50
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