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米PayPalがデジタル音楽販売用の超少額決済サービスを開始


 米PayPalは8日、デジタル音楽を少額で販売している企業向けの超少額決済サービスを開始したと発表した。これは1曲ごとの少額販売ビジネスモデルを展開している企業にとっては朗報となる。

 PayPalの新しい決済サービスでは、音楽販売企業は決済額の2.5%の手数料と1トランザクションあたり0.09ドルを支払うことになった。この業界では決済額の2%に1トランザクションあたり0.20ドルから0.30ドルを支払うのが相場なので、PayPalの新サービスはこれまでのものと比べて総額が約30%から50%安いことになる。

 PayPalによると、デジタル音楽業界は1曲あたり0.65ドルから0.80ドルをレコード会社にライセンス料として支払い、さらに顧客販売用の決済費用として0.20ドルから0.30ドルを支払う。しかし販売会社は、この曲を0.79ドルから0.99ドルで販売するため、企業は利益を上げるために非常に厳しいビジネスモデルを構築しなければならない状況だ。PayPalの参入によって決済料金が下がることで、こうした問題に光明が見える可能性がある。


関連情報

URL
  PayPal(英文)
  http://www.paypal.com/


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2003/12/09 12:07

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