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クインランド代表取締役社長の吉村一哉氏
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ディアイティ代表取締役社長の下村正洋氏
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クインランドとディアイティは、個人ユーザーや中小企業向けにセキュリティ対策啓蒙サイト「セキュリティリスク・ショールーム」を12月15日からオープンする。利用料は無料。Internet Explorer 6.0以降で動作を確認しているが、FlashもしくはJavaが動作するブラウザなら利用できるという。
セキュリティリスク・ショールームは、ウイルスの感染から被害までをFlashなどを利用してブラウザ上で擬似体験できるWebサイト。オープン当初は、BlasterやCode Red、Nimda、Klezなど20種類ウイルスについて疑似体験が可能だ。Klezの疑似体験のコンテンツでは、まずメールソフトを起動し受信メールを開くことから始まる。該当のメールを開くと「感染」の文字が表示され、感染したPCからほかのPCに対してウイルスが送信される図を表示。最後に、加害者になってしまったユーザーに対して、被害を受けた友人からクレームメールが届き終了になる。Blasterの疑似体験では、再起動を繰り返す現象を再現。こちらは企業における被害例を説明して終了となった。
なお、当初はWindowsを対象にしたウイルスのみを扱うが、将来的にはLinuxやMac OSなどのOSを対象にしたウイルスも体験できるようにするという。
疑似体験のほか、深刻度の高いウイルスが発生した時に画面が赤くなる「ウイルス警報」や、企業のセキュリティ対策をインタビュー形式で紹介する「セキュリティフロントライン」、セキュリティに対する意識レベルを測定できる「セキュリティ意識チェック」などのコンテンツを用意。セキュリティに関する用語集やニュースも提供する。
サイトの制作を担当するクインランド代表取締役社長の吉村一哉氏は、「感染から被害までを直感的に理解できるように制作した。疑似体験して改善への意欲が湧くようになればいい」とコメント。ウイルスやセキュリティの情報収集を担当するディアイティ代表取締役社長の下村正洋氏は、「PCに詳しくないユーザーでは“ダウンロード”という単語も理解できない場合がある。疑似体験でセキュリティへの関心が高まれば、そうした詳しくないユーザーからの声も集められるのではないか」と述べた。今後はWebだけでなくさまざまなメディアを利用して、セキュリティへの関心を高めていく方針だという。
両社によれば、現時点での協賛企業はマイクロソフト、シマンテック、イーフロンティアの3社。現在も各企業と調整を続けており、初年度に40の協賛企業を募る予定だ。なお、協賛費用は「数百万円」(吉村氏)で、協賛企業は自社サイトにセキュリティリスク・ショールームへのリンクを表示できる。また、セキュリティリスク・ショールームに広告を出稿したり、ユーザーの紹介などを受けることができるとしている。
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ウイルスが浮遊しているような画面表示
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新種のウイルスが発見された時は画面が赤くなる
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関連情報
■URL
セキュリティリスク・ショールーム(正式サービス開始は15日から)
http://www.security-showroom.jp/
ニュースリリース(クインランド、PDF)
http://aspia.quinland.co.jp/newquinland/pr_pdf/h151210.pdf
ディアイティ
http://www.dit.co.jp/
( 鷹木 創 )
2003/12/10 18:10
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