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日本プラネット販売、電力線通信による家電の制御システム


FRCコンセント(上)に接続しているほうの家電を制御できる
 韓国Planet INT社、プラネットアイエヌティジャパン、日本プラネット販売の3社は10日、住宅内の電力配線を活用して家電などの制御ネットワークを構築できる「PLCホームネットワークコントロールシステム」を2004年1月中旬より販売すると発表した。価格は、3LDKの一般家庭に導入する場合の基本構成で、工事費を含めて28〜30万円。

 このシステムは、電力線搬送通信(PLC)用に開放されている10k〜450kHzの周波数帯のうち、120kHzの帯域を使用して360bpsの双方向通信が行なえるもの。PLC機能を備えた壁面埋め込み式のスイッチ「FRCスイッチ」(25,000〜38,000円)、既存コンセントに差し込んでPLC機能を追加するアダプタ「FRCコンセント」(28,000円)、制御用の「セミリモコン」(12,000円)などで構成されている。

 既存の照明スイッチをFRCスイッチに交換したり、既存コンセントと家電の間にFRCコンセントを接続することで、プラグ&プレイでPLCネットワークを構築可能。照明のオン/オフや調光、FRCコンセントにつながっている家電のオン/オフを別の部屋から行なえるようになる。FRCスイッチとFRCコンセントには赤外線ポートが付いており、セミリモコンからの信号をここで受信し、他の部屋のFRCスイッチやFRCコンセントに対してPLCネットワーク経由で制御信号を送る仕組みだ。


(上段左から)ISセンサー、FRCスイッチ2口、同3口、同4口、FRCコンセントが2つ、セミリモコン、(下段左から)セミフォン、コントロールフォン、IRジェネレーター PLCホームネットワークコントロールシステムの構成イメージ。なお、この図には開発中のホームサーバは含まれていない

 電源のオン/オフだけでは制御できないエアコンやテレビ、ビデオデッキなどについては、家電製品のリモコン信号を再現する「IRジェネレーター」(49,000円)で対応する。IRジェネレーターには、あらかじめ各製品のリモコン信号を25種類記憶させておくことが可能。PLCネットワークからIRジェネレーターを制御することで、間接的にその部屋のエアコンなどをリモコン制御できるようになる。IRジェネレーターもFRCスイッチなどと同様に、コンセントに電源コードを差し込むだけでPLCネットワークに参加できる。

 さらに、携帯電話などを使った外出先からの遠隔制御を実現するゲートウェイ「セミフォン」(49,800円)と「コントロールフォン」(89,000円)も用意されている。いずれも宅内の一般電話回線に接続するもので、留守宅に電話を入れると、これらの機器が応答。プッシュボタン操作でPLCネットワーク上の家電を制御できるようになっている。コントロールフォンにはゲートウェイ機能のほか、宅内における集中制御用に多数のボタン類が搭載されている。

 PLCホームネットワークコントロールシステムにはこのほか、PLC信号の外部への流出やノイズの侵入を防ぐために分電盤に設置する「ブリッジ&ブロッキングフィルタ」(14,200円)、ホームセキュリティ用の人感センサー「ISセンサー」(18,000円)などの製品が用意されている。また、WindowsからPLCネットワークを制御できるアダプタ「PCモジュール」も発売予定だ。さらにインターネット経由でPLCネットワークを制御するためのゲートウェイ「ホームサーバ」も開発しており、韓国では1月からテストサービスを予定しているという。ホームサーバには、PLC機能のほか、VPNやファイアウォールも搭載している。ただし、日本での提供は未定だ。


PCをPLCネットワークにつなぐPCモジュール。PCとは9ピンのシリアルポートで接続、もう一方はコンセントへ 参考商品として紹介されたホームサーバ。外出先などからインターネット経由で制御することが可能

PCモジュールを使えば、宅内の照明や家電などをGUIで制御できる。照明の部分をクリックすれば点灯するほか、韓国ではガスコンロのバルブ操作にも対応しているという Planet INT社内に設置された照明などをインターネット経由で遠隔制御するデモ。こちらから制御できるだけでなく、現地でスイッチを切るとその状態が画面上にも反映される

 Planet INTのパクキソン取締役によれば、PLCホームネットワークコントロールシステムで採用しているプロトコルは同社独自のもので、双方向通信に対応しているのが特徴だという。制御信号を送るだけでなく、実際に照明が点いたかどうかなどを確認する信号も受け取れるため、外出先からの遠隔制御でも誤操作を防げるとしてる。また、1世帯で最大64台まで対応可能で、エラー補正などの技術も導入しているのも強みだという。

 パク氏によれば、韓国ではすでに大手デベロッパーから、新築の高級マンションを中心に2万世帯以上の受注があるいう。一方、国内でこのシステムを販売する日本プラネット販売の鶴見有貴代表取締役は、電気が来ている場所で簡単に導入できるということで、新築・既存や一戸建て・マンションを問わず、広く販売していくとしている。


Planet INTのパクキソン取締役 日本プラネット販売の鶴見有貴代表取締役

関連情報

URL
  Planet INT
  http://www.planet-int.co.kr/

・ 日本プラネット販売
  TEL 092-437-3020
  FAX 092-418-7034


( 永沢 茂 )
2003/12/10 20:02

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