米Gartnerと米SoundView Technology Groupがこのほど発表した予測によれば、2004年のIT関連支出は沈滞ムードから回復し、平均で前年比1.6%の伸びを示す見込みであるという。
この調査は、600人あまりの企業のIT関連責任者に対して10月末に行なわれたもの。IT関連支出は、2002年は沈滞ムードが漂い、2003年春まで支出を抑えようという傾向が強かったが、ようやく回復するとの見方になってきたことになる。
IT支出の回復を支えるのは、比較的小規模の企業だという。大企業では、ROI(Return On Investment)に見合った支出という考え方が根強く、IT関連支出の伸びは期待しにくいようだ。したがって、大企業では2004年は横ばいか漸減に止まるという。
2004年のIT支出のうち、大きく伸びると期待されているものとしてはセキュリティ関連、ストレージ、無線LAN、Linux、ビジネスインテリジェンスソフトウェアなどが挙げられている。IT関連企業側は、IT支出の伸びが期待できる要素はあるものの、その要素が実際の伸びに直結する可能性は低いと見ており、セキュリティなど成長分野での売り込みが市場拡大のキーとなりそうだ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www3.gartner.com/5_about/press_releases/pr8dec2003b.jsp
( Gana Hiyoshi )
2003/12/11 13:32
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