株式会社グローバルインフォメーションは9日、英調査会社IMS Researchの最新英文市場調査報告書「The Worldwide Market for Digital Set-top Boxes and iDTVs」の販売を開始した。この報告書では、デジタルセットトップボックス(DSTB)と統合デジタルテレビ(iDTV)の世界市場について記載されており、DSTBの世界市場は2002年の低迷期を経て、2003年には3,640万ドル(推定)、2008年に7,480万ドルに拡大すると予測している。この成長の原動力となるのは、主にアジア・太平洋地域、特に中国とインドであるとしている。
調査報告書によれば、現在世界でテレビを所有している世帯の90%以上がアナログ放送を受信しているが、2008年までにはテレビ所有世帯の約25%がデジタル放送に切り替わると予測している。IMS Research市場アナリストのAnna Hunt氏によれば「デジタルテレビ向けプラットフォームは地上デジタルテレビ放送を筆頭に、向こう5年にわたって軒並み加入者数を増やすだろう。無料で視聴できる地上デジタルテレビ放送の導入が世界的に成功すれば、地上波セットトップボックスの出荷台数は、年間複合成長率45%で拡大し、2008年までには世界の出荷総数の17%強を占めると見込まれる」と分析している。
予測される2008年の世界出荷台数のうち、48%と最大のシェアを堅持するのがDTH(Direct To the Home)セットトップであり、このうちケーブルテレビのDSTBが39%を確保すると見込まれている。また、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋各地域の衛星/ケーブル事業者がHD放送などの新サービスを展開するのに伴い、高性能DSTBの出荷台数シェアは2003年の11%から2008年に23%に拡大すると予測している。
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■URL
ニュースリリース
http://www.gii.co.jp/press/iz16223_jp.shtml
( 三柳英樹 )
2003/12/11 17:42
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