NTT東日本は、10月に実施した同社サービス提供地域におけるLモードユーザー687名の利用実態調査の結果を発表した。合わせて、非Lモードユーザー511名について実施した未利用調査の結果も発表している。
利用実態調査によれば、ユーザーの約60%がLモードに満足しているという。「やや不満」「不満」と評価する約30%のユーザーは、その理由に「メニュー画面が表示されるまでの時間の長さ」や「画面の切り替え速度が遅い」ことを挙げた。NTT東日本では、「ブロードバンド対応への期待感が高まっている」とコメントしている。
期待するアプリケーションでは、家族のメールや伝言を表示するサービスに対する利用意向が7割を占め最多。続いて健康管理や医療相談を受けられるサービスや、テレビ電話が続いた。また、「有料でも利用したい」と回答した割合においても、健康管理サービスが20%、テレビ電話が17%と上位にランクインした。
こうした結果を受け、NTT東日本では、12月12日からLモードのメインメニューに地域の医療施設の情報などを掲載する「安心手帳」を追加する。利用料は無料だ。また、ブロードバンドへの対応としては、フレッツ網に接続して定額制サービスに移行する計画を検討しており、早ければ2004年第1四半期から提供開始するという。
非Lモードユーザーに実施した未利用調査では、Lモードへの認知度や関心度を調査。「サービスの概略を説明できる」、もしくは「名前だけを知っている」と回答したユーザーは72%に達し、前回調査時(65%)に比べ認知度は上昇。一方で「大変関心を持った」「関心を持った」ユーザーは45%にとどまり、関心度では低迷している。
なお、10月時点のLモードユーザーはNTT東西合わせて約47万人。NTT東日本によると、Lモードは「2003年4月から10月にかけては約10万人加入した」という。ただし、利用時間や利用料金などは明らかにされていない。
関連情報
■URL
ニュースリリース(利用実態調査)
http://www.ntt-east.co.jp/release/0312/031211b.html
ニュースリリース(安心手帳)
http://www.ntt-east.co.jp/release/0312/031211a.html
「LモードにおけるIP網接続対応について(案)」ダウンロードページ
http://www.ntt-east.co.jp/Lmode/03_2_tanmatsu/02_sudeni.html
( 鷹木 創 )
2003/12/11 19:41
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