NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は11日、インターネット上のサービス事業者が持つ認証機能を相互に接続し、利用者の利便性と安全性を高める認証システム「統合認証プラットフォーム」を開発したことを発表した。これにより、同一のIDやパスワードなどで複数の異なるオンラインサービスを利用できる「シングルサインオン」の実現が可能となる。NTT Comではこの統合認証プラットフォームを、同社の「CoDen」に順次適用していくとしている。
統合認証プラットフォームの適用により、利用者は1つのIDとパスワードを入力するだけで、複数の事業者が提供するサービスに対してのサインオンが可能となるほか、利用している複数のサービスの状況を一覧表示して不必要なサービスは個別にログアウトするといった機能が提供される。また、今後はICカードや電子証明書を用いる認証方式にも対応できるよう、各種の認証モジュールをプラグイン化して統合認証プラットフォームに組み込むためのインターフェイスも規定されている。
今回発表された統合認証プラットフォームは、認証に関わる業界標準の技術仕様の策定を目指して米Sun Microsystemsなどにより2001年に設立された団体「Liberty Alliance」が2003年1月に発表した「Liberty Alliance 1.1」に基づいており、同社ではこの仕様に基づく認証システムを個人向けサービスに実装するのはこれが世界初であるとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt.com/release/2003NEWS/0012/1211_2.html
NTTコミュニケーションズ
http://www.ntt.com/
CoDen
http://coden.ntt.com/
Liberty Alliance
http://www.projectliberty.org/jp/
( 三柳英樹 )
2003/12/11 20:18
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