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固定系音声通信サービスの利用時間が2割減~総務省の2002年度調査


 総務省は12日、第一種電気通信事業者64社の2002年度のデータをとりまとめた「トラヒックからみた我が国の通信利用状況」を公開した。固定系通信の契約者数が引き続き減少傾向にあり、利用時間に至っては約2割も減少していることがわかった。

 2002年3月末時点において、加入電話の契約者数は5,116万加入で対前年比0.3%の増となっているものの、ISDNは961万加入で7.0%減。加入電話とISDNを合わせた固定系全体では0.9%の減となっている。一方、移動通信については、PHSこそ546万加入と前年比4.2%減だが、携帯電話は7,566万加入と9.5%増。移動通信全体で8.4%の増となっている。

 固定系では通信回数、通信時間ともに減っている。2002年度における固定から固定への通信回数は729億8,000万回で、対前年比9.2%減。通信時間も36億8,000万時間で、20.2%の大幅減となっている。「ADSL等の普及に伴い、インターネット接続のための電話・ISDNの長時間利用が減少していることをうかがわせる」という。なお、移動から移動へは、通信回数で4.9%、通信時間で5.8%それぞれ増加している。

 インターネット接続サービスの利用状況については、大手15社のダイヤルアップサービスのほか、ADSL、CATV、FTTHなどを含む主な事業者の固定端末系サービスの契約者数が2,988万契約で対前年比24.0%増。iモード、EZweb、J-Skyを合わせた携帯電話端末によるサービスが6,246万契約で20.3%増となっている。なお、2002年度における携帯電話によるインターネット接続サービスの利用量は、推計で5兆7,532億パケットあった。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.soumu.go.jp/s-news/2003/031212_3.html


( 永沢 茂 )
2003/12/12 16:56

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