ストックホルム市裁判所が10日、Linuxソフトなどを販売する米Lindows.comに対して、「Lindows」「Lindows.com」「LindowsOS」という商標をスウェーデン国内で使用することを禁止する仮処分を下したことが明らかになった。判決が出るまではこれら3種類の商標の使用が禁止され、違反した場合は300万スウェーデンクローネの罰金が科される。
Lindows.comは、MicrosoftがLinuxの商売を不当に妨害しているという声明を発表した。商標として類似していることが今回の仮処分決定の要因だが、Lindows.com側は、Microsoftの真の目的が市場独占にあると指摘し、裁判所はこのことを理解してくれるだろうとコメントしている。また、スウェーデンが、スウェーデンのコンピュータユーザーの選択肢を狭めるとも述べている。
Lindows.comによれば、Microsoftは同種の訴訟を米国でも起こしたが、米国では敗訴しており、現在では100を超えるLinuxベンダーが製品を販売しているという。その結果、健全な競争が起こり、Microsoftは米国では価格競争を余儀なくされているとも言われている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.lindows.com/lindows_news_pressreleases_archives.php?id=91
エッジ、アプリケーションが1年間使い放題の低価格OS「LindowsOS」発売
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0507/lindows.htm
( Gana Hiyoshi )
2003/12/15 12:47
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