筑波大学情報学類の学生である登大遊氏は15日、仮想ネットワーク構築・通信ソフトウェア「SoftEther」を発表した。12月17日より、Webサイト上から無償でダウンロードできる。対応OSは、Windows Server 2003/XP/2000。
SoftEtherは、情報処理振興事業協会(IPA)が主催した平成15年度未踏ソフトウェア創造事業未踏ユース部門に採択された開発プロジェクト「イーサネットのソフトウェア実装とトンネリングシステムの開発」の開発途中成果となるソフトウェア。イーサネットをソフトウェア的にエミュレートすることによって、VPNを構築することができる。
具体的には、ソフトウェア的にエミュレーションした仮想HUB「SoftEther 仮想 HUB」と仮想LANカード「SoftEther 仮想 LAN カード」同士を専用のトンネリング通信プロトコル「SoftEther プロトコル」で接続することによって、離れた場所にある複数のコンピュータ同士やネットワーク同士で仮想ネットワーク「SoftEther 仮想 LAN」を構築することができる。
登氏は今後、今回公開するバージョン「Ver 0.30(ベータ 1)」をフィードバックに基づき改良していく。また、SoftEtherの使用方法や特徴をユーザーに体験してもらうため、期間限定で誰でも自由に接続して利用することができる「実験用匿名仮想 HUB」を提供するという。
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SoftEtherのサービスイメージ
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SoftEtherの利用イメージ
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.softether.com/jp/news/031215.aspx
( 大津 心 )
2003/12/15 15:47
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