米Microsoftと米Loudeyeは15日、企業が自社ブランドで音楽ダウンロードサービスを簡単に始られるよう手助けする事業に共同で参入すると発表した。Loudeyeのデジタル音楽ソリューションとMicrosoftのWindows Media 9シリーズプラットフォーム技術に基づいており、新しく音楽ダウンロードサービスビジネスに参入しようとする企業の時間とコストを大幅に削減し、より簡単に自分のブランドでサービスを立ち上げられるようになる。
今回Loudeyeが提供するのは、完成されたデジタル音楽店舗を構築するためのソリューション「Loudeye Digital Music Store」。顧客企業がすでに持っている技術、ブランド、インフラと統合することが可能で、時間とコストを節約する。さらに、多くの音楽ダウンロードサービスでも提供されているようなプレミアムラジオサービスを可能にするため、「Loudeye iRadio Service」を提供する。100チャンネルものインターネットラジオプログラムを、Windows Media 9シリーズとWindows Media DRMをサポートするデバイスに向けて配信できる。
Loudeyeのソリューションでは、Windows Mediaが対応している高品質のオーディオとビデオ、さらにWindows Media DRMを実装している40種類のポータブルデバイスをサポートしている。また、ブロードバンドユーザー向けの「Fast Streaming」機能もサポートしており、ストリーミング放送でのバッファリング時間をほとんどなくすことができる。
新事業についてLoudeye会長のAnthony Bay氏は、「このイニシアティブは、既存顧客との関係の上に自社ブランドのデジタル音楽サービスを提供したいと考えていても、そのようなサービスをコスト効率よく提供するための技術力もサービス能力も不足しているような企業に向けたもので、市場にある重要なニッチ市場を埋める」とコメントした。
有料音楽ダウンロードサービスは、米Apple Computerが「iTunes Music Store」としてまずMac向けのサービスで先鞭をつけ、その後Windows向けのサービスを開始したほか、米Buy.comの創業者がBuyMusic.comを開設、米RoxioがNapster2.0を開始するなど激戦になりつつある。さらにMicrosoftも独自のサービスをMSNを通して提供する意思を表明している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2003/dec03/12-15LoudeyeMicrosoftCooperationPR.asp
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2003/12/16 13:18
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