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無線LANへの攻撃がより高度化する傾向にあると米企業が警告


 無線LANセキュリティ企業の米AirDefenseは18日、カリフォルニアで開催された「Wi-Fi Planet Expo」で無線LANのハッキング状況をモニターした結果を発表した。

 攻撃の中には、VPNに割り込むもの、無線LAN認証プロトコルに対するもの、DoS攻撃、ネットワークスキャンなど様々なものがあるが、成功率が以前よりも向上しているなどの傾向があるという。AirDefenseでは、会場でVPNに割り込み、接続内容を盗み読みする攻撃を21件観測し、そのうち16件の成功を確認した。2003年6月の「Wi-Fi Planet Conference」時点では32件の攻撃に対して成功したのはわずか3件に過ぎなかった。

 また、EAP(Extensible Authentication Protocol)に対する攻撃が33件観測されたほか、特定のアクセスポイントやアクセスステーションに対するDoS攻撃が75件、特定のチャンネル上での全認証を切断するDoS-Cloud攻撃が12件、MACアドレスを詐称した個人情報窃盗が125件、存在しないSSIDをブロードキャストするFakeAP攻撃が25件、ネットワークスキャンツールによるスキャニングが89件観測された。

 これだけの攻撃が行なわれていたにも関わらず、会場の無線LANユーザーのうち、メールダウンロードにVPNのセキュアトンネルを利用した人々はわずか6%に過ぎなかったとしている。


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URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.airdefense.net/newsandpress/12_18_03.shtm


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2003/12/19 12:45

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